皆様へ
いま、在留資格のない外国人のために医療費が必要です。
北関東医療相談会には心臓病、ガン、難病、高血圧、糖尿病、身体の痛み、精神疾患などの疾患のある人の相談が日々殺到しています。
今までの経験からすると、ガンであれば500万円以上、心臓病であれば300万以上かかっています。昨年支援した卵巣ガンの方は当初「800万円の手術費用が必要」と言われていました。対応しきれません。
でも、かれらは命や健康を害し続けています。苦しみ続けています。どうにかしなければいけません。
「命・健康の危機に晒されている人たち」の様子を示します。
皆さん、とてもつらい状況に立たされています。
ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
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健康は「生き抜く力」と言われています。しかし、生きるか死ぬかでしか在留資格が出ない現在、明日を生き抜く力・健康を維持するための在留資格は出ません。
つまり、「健康でなくてもいい」とされるのは基本的人権を無視することです。
順次ご関心と支援の御協力のほど願います。（北関東医療相談会 事務局長：長澤正隆）
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①クルド人中学生・仮放免（毎日新聞・NHKで報道された方）
【病状】
発作性上室性頻拍
【対応状況】
可能であれば8月に埼玉県内の病院にて手術予定
【医療費】
・病院の工夫によって手術費用が150万円に抑えられる
・病院が50万円、北関東医療相談会が50万円、家族が50万円負担する予定
在留資格のない心臓疾患のクルド人少年 仮放免者、医療から疎外（毎日新聞）
Foreigners without residency status fear for their lives（NHK World-JAPAN）
②ベトナム人・元技能実習生（NHKで報道された方）
【病状】
ネフローゼ症候群
【対応状況】
・6月24日（金）に茨城県内の無料低額診療事業実施の病院を受診
・難病になる可能性があったが、腎臓病の治療が功を奏し、かろうじて症状が改善
【医療費】
ベトナムの家族に300万円を借りて医療費を払っていた
③スリランカ人小学生・仮放免
【病状】
膀胱尿管逆流症
【対応状況】
・生後4か月で発覚。片方の腎臓は機能していない。もう片方は60％機能。
・お金なく3か月ごとの受診に留まっている。本来であれば年齢とともに回復するが回復していない。
・炎症が繰り返されれば生き残った腎臓の機能も低下していく恐れあり。
・家族全員が仮放免。父は頸椎ヘルニアで手術を進められているがお金なく手術できていない。しびれと痛みは続いている。
・極めて困窮しており給食費などが払えない。学校に相談して就学援助の申し込み中。
【医療費】
不確定
④ネパール人男性・仮放免
【病状】
労作性狭心症
【対応状況】
7月8日（金）に埼玉県内の無料低額診療事業実施の病院にて手術、無事成功
【医療費】
・手術費用のうち30％が本人負担
・約30万円が必要
⑤コンゴ民主共和国男性・仮放免
【病状】
腰痛から胆石の疑い
【対応状況】
都内の病院に紹介予定
【医療費】
不確定
⑥フィリピン人男性・特定活動（就労不可）
【病状】
メラノーマ（ほくろのガン） 転移あり
【対応状況】
・メラノーマということがわかり、仮放免だったが、入管に医療のための在留資格を申請。特定活動が出る
・国民健康保険取得。ただ、3割分の医療費を支払うことができない
【医療費】
・北関東医療相談会から毎月5万円を上限に支援
・状況に応じて上乗せも考える
⑦その他多数
・心臓病、ガン疑い、高血圧、糖尿病、身体の痛み、精神疾患などの疾病のある人が多数います。
相談が殺到していて対応しきれていません。順次対応中です。
・2021年11月の健康診断会の結果、約35人の在留資格のない人たちの医療的対応が必要なことが判明しました。心臓に疾患のある人など多額の医療費が見込まれます。こちらも対応しきれていません。順次対応中です。